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長門「照れてない!」

81 Res  dat落ち(DL)  スレ立て時刻:2011/05/21 21:29:49  最終書き込み時刻:2011/05/22 03:49:46 

16分間隔で投下します: [] 2011/05/21 21:29:49.46 ID:NnHmvb+90
一面の白が僕を包んでいた。

起伏のない平面の世界。果ては見えず空さえも白いここでは地平線は存在しない。
降り積もる雪はこの世界の音を全て吸い込んで、ただ自分の呼吸だけが聞こえる。
自分と、この雪の他に何も見えない。存在を感じさせるものもない。
ただ雪が降り続ける世界。

だが僕には、確信があった。

ここは彼女の世界だ。何故という疑問もない。ただ、わかるのだ。
僕がそう理解したのが、自分の超能力者としての力によるものではないこともわかった。
ぴたりとはまったのだ。
この世界を形作るものが、僕の中にある、ピースが欠けたそこに、すとんと。
まるではじめからそこにあったかのように。

そして僕は理解した。

彼女の願いと、絶望を。





代行 ID:a94W467u0

2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:30:10.74 ID:pUAZQuNJP
国木田が一言↓

3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:31:02.24 ID:9el9MEfy0
なめるな

4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:35:53.04 ID:a94W467u0



予兆がなかったといえば嘘になる。

涼宮さんの能力の減衰が明らかになった2年の冬、そのきっかけとなった彼の告白は
なんとか均衡を保っていたSOS団を見事に崩壊させた。
僕の個人的な見解を述べるなら、この結果はある意味当然で、またある意味では全く意外なことだった。
涼宮さんが彼を想っていることはSOS団の中では最も鈍感である彼にさえ知れた周知の事実であり、
またその彼が涼宮さんを想っていることも同じぐらい当然であったはずだ。
なんだかんだ理由をつけながら、彼自身も涼宮さんの破天荒な行動を受け入れ、また誰より近くで楽しんでいた。
その姿はまるで父のようであり、兄のようであり、そして恋人のようだった。
そんな彼を心から信頼し、思うままに振る舞う涼宮さんはとても幸せそうで。
いつか彼に本気で叱られてからの彼女は、団員に対するそれまではうまく表現できなかった不器用な優しさを、
ちゃんと伝えようとするようになった。彼が彼女を成長させたのだ。

長々と説明してきたが、つまりは、二人はお似合いだと言う他なかった。
互いを大切に思い、互いに互いを必要としていた。もうどちらかの告白を待つだけだったのだ。





5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:41:55.70 ID:a94W467u0



僕は能力に目覚めてからの5年間、彼女に選ばれたという理由でずっと戦ってきた。
一度も辛くなかったと言えば嘘になるだろう。命の危機を感じたこともある。
だから恨んだこともある。選ばれなかった人生について何度も考えた。

だがあの日、涼宮さんと初めて話した日、そういったもろもろの黒いものが消えてなくなったのだ。

自信と活力に満ちた目に、ぴんと伸びた背筋。

あの時見せてくれた笑顔が、彼の言う100万ワット微笑みなのかは僕にはわからないけれど、
まさしくそれは太陽だった。
じめじめとした僕の感情なんて一瞬で蒸発させてしまう力を持っていた。
あの時に僕はきっと、彼女に恋をしたのだと思う。




6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:47:59.97 ID:a94W467u0


しかし、僕のこの淡い初恋は実ることなく終わる。
涼宮さんが選んだのは、なんの特殊性も持たぬ彼だった。
僕はそれまでの3年間、一方的にではあるが、彼女の心と共にあり続けてきた。
だから、彼女が求める人間は理解しているつもりだった。
でも彼女が選んだのは彼だった。

それはつまり、そういうことだ。

宇宙人や未来人や超能力者として彼を求めたのではなく、
唯一無二の代替不可能な存在として、彼そのものが必要とされたのだ。

僕は納得していた。
何故なら彼は、僕たちの中でただ一人彼女と対等であった人だ。
隣を歩き、時に手を引かれ、時に手を引き、本当の意味で彼女と共にあった人だ。
そんな彼に彼女が惹かれたとしてなんの不思議があるだろうか。

何もない。

こんな風に納得してしまえる僕の気持ちは大して強いものではなかったのかもしれない。
元来僕は何事にも強く執着できない弱い人間だった。
欲しいものを欲しがれない人間だった。



7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:51:08.25 ID:fwtkL9pT0
国木田は?

8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:54:02.58 ID:a94W467u0



――だけど

彼女は、長門さんはそうではなかった。
彼女の想いは僕よりもずっと強く、深く、重かった。

彼女という固体を形成する要素において、彼の存在はおそらく、
彼女に許された自由にできる場所のほとんど全てだった。

喜びも悲しみも安らぎも困難も、全てが彼と共にあったのだろう。
そして彼女はどこまでも純粋だった。

欲しいものを欲しがることのできる人だった。

だが、全てのものが硬ければ硬いほど、もろく崩れやすいように、
固すぎる彼女の意志も、限界を超え、ばらばらに壊れてしまった。


そして、ここができた。

彼女は、世界を拒絶した。





9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:54:54.88 ID:NgorNbSQ0
悪くないと思うよ

10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2011/05/21 21:55:28.52 ID:l1TqNzVW0
国木田出てこないならいいわ


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81 Res  dat落ち(DL)  スレ立て時刻:2011/05/21 21:29:49  最終書き込み時刻:2011/05/22 03:49:46 


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